先天性欠損(大人乳歯)の方のインプラント症例
マウスピース矯正でスペースを作り
インプラントを埋入した患者様
先天的に前歯が2本欠損しており、晩期残存していた患者様です。下顎前歯部の審美的な改善を目的とし、インプラント治療を希望して来院されました。
before
after
- 患者様
- 30代・女性
- 治療の内容
- マウスピース矯正を行ってインプラントを2本埋入するスペースを作り、乳歯の抜歯・骨造成・インプラント埋入を同時に行いました。スクリュー固定式の上部構造は、チタンベースにジルコニアクラウンを装着した構造となっています。
- 治療期間
- 矯正治療後5ヵ月
- 費用
- インプラント治療890,568円(税込)
矯正治療905,580円(税込)
治療前
2本の前歯が欠損していますが、レントゲンで見る限り、下顎の前歯の歯根が近接していて、近遠心的なインプラントを入れるスペースがないことがわかります。そのため、理想的な治療結果を達成するため、矯正治療を併用したインプラント治療を計画しました。
矯正シミュレーション
口腔内スキャナ-でお口の中の状態をスキャンしたのち、コンピューター上で矯正治療のシミュレーションを行いました。
術前のシミュレーションでは、インプラント2本を埋入する適切なスペースを確保できるという予想を立てました。
マウスピース矯正治療
シミュレーションに基づいてマウスピース矯正を行い、2本のインプラントを埋入するスペースを確保しました。
インプラント埋入・仮歯装着
乳歯の抜歯、骨造成、インプラント埋入を同時に行い、仮歯(プロビジョナルレストレーション)を装着して組織の安定を待った後、口腔内スキャナーによるデジタル印象を行いました。
治療完了
(最終的な上部構造を装着)
上部構造は、チタンベース(土台)にジルコニアクラウンを接着した構造となっています。単一のクラウンで修復を行いました。
審美的な結果が得られ非常に結果に満足いただけました。
インプラント治療をご希望される方へ
標準的な治療の内容
インプラント治療は、何らかの理由で歯が抜けてしまった部分の顎骨に、チタン製の人工歯根を埋入して土台を作り、その上に義歯を装着することで、新たな歯を作る治療法です。
※インプラント治療の詳細はこちらでご紹介しています。
インプラント治療のメリット・デメリット
メリット
- 見た目の良い人工歯を装着できる
- 独立した歯を作るため、他の歯に影響しない
- 天然歯と同じような感覚で使用できる
- 骨がやせるのを防ぐことができる
デメリット
- 外科手術が必要となる
- 十分な骨量が必要となる
- 保険が適用とならないため、費用が高くなる
- 入れ歯・ブリッジよりも治療期間が長くなる
起こり得るリスク・注意点
- 術後に出血が続く場合があります。(うがいを頻繁に行わないでください)
- 術後に腫れや痛みが生じる場合があります。
- 下顎の場合、一時的に麻痺が生じる場合があります。
- 上顎の手術の場合、術後に鼻血が出る場合があります。
- 治療後は十分にメンテナンスを行わなければ、細菌に感染しやすくなります。
※当院ではさまざまなリスク回避への対策を徹底するとともに、術前・術後の注意点をご案内しています。
※インプラント治療のメリット・デメリット・リスクの詳細については、こちらでご紹介しています。
インプラント治療費
インプラント
(1本あたり)
45.3万円~47.3万円
(税込498,300円~520,300円)
※インプラント治療費の詳細については、こちらでご紹介しています。
当院では、患者様が治療を正しく理解し、納得の治療を受けていただきたいという願いから、「インプラント無料相談」を実施しています。自分に合った治療法がわからない、インプラントのリスクが心配、自分の場合の費用総額が知りたい、という方にご利用いただいています。治療に関する不安や疑問点は、どのようなことでもお気軽にご相談ください。